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苦しみにどう向き合う。

2日間に渡って綾歌総合文化会館で開かれた四国教区同朋(どうぼう)大会に行っていきました。ご講師は酒井義一師で東京の存明寺のご住職です。

酒井師はハンセン病問題や東日本大震災の被災者の支援活動などに取り組む一方、大切なものをなくして心に深い悲しみを抱えている人たちが集う場としてグリーフケアーの集いを開催したり、こども食堂を開設したりと幅広い活動をされている方です。まさに現代においてお寺が果たす役割を具体的に示して頂いたという感じですが、印象に残ったお話としては「苦を免れるにはその苦しみ悲しみを生かしていく道を学ぶことである。」とか「喪失というのは単に何かを失うという事ではなくて喪失によって何かをいただくという事である。」更には「救われるというのは過去が救われることである」「悲しみの深さは贈り物の大きさである。」など心に響く言葉をいくつも聞くことができました。そして「これまでの事がこれからを決めるのではなく、これからの事がこれまでを決めるのである。」という言葉もいただきました。これからの真宗の僧侶としての方向性と現状で良いのかという深い問いかけをいただいたような気がしました。