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古田先生学習会in京都

先日、香川県のお坊さん2人と車に分乗して京都の東本願寺の隣にある京都教務所の3階の会議室で今年3回目の古田先生の学習会に行ってきました。この学習会はもう6年目を迎え2ケ月に1回行われています。古田先生は九州大谷短大名誉学長・大谷大学名誉教授であり仏教学が専門です。生徒は香川県・高知県・徳島県・大阪府から全部で6人です。すべて浄土真宗大谷派のお坊さんで、うち2人は女性です。現在は浄土真宗の根本経典と言われる『仏説無量寿経』について教えて頂いていますが毎回刺激的な内容で大変楽しく講義を受けています。先日印象に残っているのはインドのカースト制度についての話で、カースト外の不可触選民と言われる人たちはアーリア人に征服されたドラビダ人ですか?という質問に古田先生が、カースト制度では結婚は同じカーストの人間としか出来ないのだが、違うカーストの人間との間に子供が出来た場合は、その子供がカースト外の人間になるんだという話が衝撃でした。というのはお釈迦様が生きていた今から2500年前にガンジス川上流の超大国コーサラ国のビルリ王子がお釈迦様の出身国である釈迦族を滅ぼしたのは、自分が違うカーストとの間にできた子供だという事が分かったため、このことを隠すため釈迦族を殲滅したという話でした。これはコーサラ国の王様から皇太子の妃に釈迦族から同じカーストの娘を差し出せという要求があったとき釈迦族はその横柄な態度に腹を立て身分の低い女性を身分の高い女性と偽って嫁がせたそうです。その結果身分の違うカーストの間にビルリ王子が生まれたという訳です。この秘密がばれるとビルリ王子は即座にカースト外の不可触選民に落とされてしまうので釈迦族を滅ぼしてしまったのです。何とも忌まわしい差別が生んだ悲劇です。